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データで見る中央区|待機児童と保育園

2016年2月29日

街や地域を知ることは、「暮らし」と「ビジネス」のはじめの一歩です。銀座、日本橋、月島という多彩な顔を持つ東京都中央区。データから読み解く地域の本当のカタチとは・・・?

就活、婚活、妊活・・・、「○活」といわれるものは数多くありますが、この時期一番熱いのは「保活」と呼ばれる保育園入園をめぐる戦いです。多くの自治体で入園結果が出る時期ということで、ニュースサイトやSNSでも、悲喜こもごもな記事が掲載されています。ちなみに東京都中央区では、2/15(月)に「平成28年4月認可保育園入園利用調整(第1回)」の結果が発表され、今は3/10(木)頃に発表される「入園利用調整(第2回)」の結果を待っているという時期です。

 

中央区の子どもの増加

私が中央区に引っ越してきた5年ほど前は、中央区は待機児童がほとんどない区といわれていました。その後、ベビーカーを押す親子連れを見る機会が増えるにつれて、少子高齢化はどこ吹く風というかのように、小さな子どもが増えてきているという実感があります。実際に中央区が発行している「中央区子ども・子育て支援事業計画」に掲載されているデータを見ると、乳幼児(0歳〜5歳)の人口は、平成16年の4,059名から平成26年は7,883名と10年間で約2倍に増えていることが分かります。


(出所)「中央区子ども・子育て支援事業計画」

 

中央区の子どもの年齢ごとの増加率

ひとことで「乳幼児」といっても0歳と5歳ではずいぶん違うので、「とくに何歳の子どもが増えているのか?」を見るために、年齢ごとの対前年比の増加率を算出してみました。

(出所)当事務所作成

この結果から、たとえば、平成26年は0歳児(12.54%)と4歳児(12.59%)の増加率が大きいことが分かります。0歳児は出産による増加と考えられ、4歳児(1,274名)については平成25年の3歳児(1,276名)と人数がほど同数であることから、学年が持ち上がったと考えられます。学年の持ち上がりについては、人数を斜め右下に向かって比較して見ていくと推移が分かります。

ここでは、「10年間トータルで見たら何歳の子どもが増えているのか?」を見るために、平成16年から平成26年までの10年間の年平均増加率を算出しました。

- 0歳:7.65%
- 1歳:6.90%
- 2歳:7.17%
- 3歳:7.42%
- 4歳:6.59%
- 5歳:5.12%

この結果、0歳児の増加率が最も大きかったことが分かります。つまり、中央区は転出入者の多い区ですが、1歳以上の子どもと一緒に転入してくる世帯は逆に転出する世帯との間でプラマイゼロとなり、中央区で0歳児を出産する世帯が増加していると考えることができます。

<ここまでで分かったこと>
①中央区の子どもは乳幼児(0歳〜5歳)は毎年5〜6%増えており、今後も増加傾向にある。
②乳幼児の中で特に増加しているのは0歳児である。

 

中央区の保育施設の定員数と待機児童

いよいよ、中央区の子育て環境を明らかにするために、増加傾向にある子どもたちを受け入れる保育施設の定員数と待機児童について見ていきます。

(出所)「中央区子ども・子育て支援事業計画」

乳幼児人口の増加にともなって保育施設定員数も増えていますが、平成25年までは待機児童数もまた増加していました。しかし、平成26年に保育施設定員数を571名増やしたことで、待機児童数は平成25年の193名をピークに、平成26年は135名と少し解消されました。
今後も数年間は、中央区の乳幼児人口は毎年5〜6%(500名程度)の増加が見込まれるため、保育施設をどの地区にどのくらいの規模で設置していくかの検討が重要だと考えられます。

(出所)「中央区子ども・子育て支援事業計画」

また、年齢別の待機児童数を見ると1歳が最も多いですが、待機児童数の増加率はやはり0歳児が最も大きいことが分かります。先ほどの分析結果ともマッチしており、中央区では0歳児保育の拡充が優先事項であるといえそうです。

 

中央区の直近5年間の乳幼児数と保育施設定員数の推移

最後に、今後の中央区の子育て環境を展望するために、直近5年間の乳幼児数と保育施設定員数の推移を比較します。

(出所)筆者作成

この表の数字を見ると、乳幼児数の増加に伴って保育施設が整備が進んでおり、中央区は全国的に見ても良い子育て環境であるといえます。しかし、それでも表の一番下の「保育施設入所率」(保育施設入所者数÷乳幼児数)を見ていただくと分かるとおり、認可保育園に入所できている割合は乳幼児数の約40%です。つまり、残りの60%の子どもたちは費用が多くかかる認可外保育園に入園するか、両親が自宅で育児をしていることになります。

ここで考えたいことが、家庭で主に育児を担うことになる女性の働き方です。先ほどの結果と整合するかのように、総務省の「女性の年齢階級別有業率」を見ると、子育て世代といえる30代の女性の有業率はM字カーブの底にあります。


(出所)総務省統計局

これらのデータを組み合わせてみることで、都内では恵まれている保育環境にある中央区でも、働きたくても育児のために働けない女性がおり、キャリアの断絶に悩んでいる方がいるという実態が見えてきます
中央区は待機児童の問題が比較的少ない地域ですが、今後も続くo歳児の増加への対応、そして、働く女性のキャリアの断絶を防ぐという視点から、さらに保育施設を拡充していくことが求められると考えます。

 

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