8月1日(月)〜3日(水)まで、日本橋人形町(水天宮前交差点〜人形町交差点の水天宮通り)で、年に一度の「せともの市」をやっている。通りには、たくさんのお店が並んで、多くの人で、賑わっている。
売られている品物は、瀬戸物はもちろん、ガラス製品、塗り箸から包丁などの金属製品まであり、たいていの商品は、2〜3割引で売られている。また、ろくろ体験や楽焼きの絵付け体験もできるコーナーもある。
「せともの市の由来」という看板には、次のように書いてある。
せともの市の由来
日本橋の陶磁器問屋がにぎやかに店を並べる「せともの市」は、下町の風物詩として中央区の名物祭りのひとつです。このあたりの「せともの屋」の歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。日本橋川と箱崎川に挟まれた人形町一帯は海路交通が便利だったことから、江戸の生活物資の集積所としてたいへん栄えました。酒、砂糖、醤油、穀物などと並んで陶磁器も江戸と関東全域の家庭が使用する90%以上をまかなうほどの大量の陶磁器がここ蛎殻町、浜町に集まり、陶磁器問屋60軒がぎっしり並んでいたといいます。この日本一の陶磁器市場は戦前まで栄えていました。昔の賑わいを今に伝える「せともの市」を、八月一週目の三日間、お祭りとして開催しています。
近くの方や興味のある方は、あと2日あるので、訪れてみたらいかがだろうか。
(文/西川文明)