2017年の初詣は、あと数年で90歳になる祖父と2人で、横浜の実家近くにある「浅間神社」に行きました。承暦4年(1080年)に源頼朝が造営されたと伝えられる由緒ある神社です。
神社の境内は丘の上にあるのですが、石段の下まで参拝客が列をなしており、お参りをするまでに40分くらいかかりました。
もうすぐ順番が回ってくるという頃、祖父に「お賽銭の小銭ある?」とたずねました。
すると、「わしは、これじゃ」と答える祖父の手に、懐かしいお札が握られていました。
二千円札!!
祖父は毎年、取っておいた二千円札で初詣をすることにしているそうです。たしかにご利益がありそうな気がします。
ふと、お札を握る手とは反対側の手に目をやると、木の杖が握られていました。「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」とはスフィンクスのなぞなぞですが、中学校の教員を勤め上げて健脚だった祖父も、夕暮れを迎えていることに気づきました。
人生を航海にたとえるとしたら、私の人生は1回きりの長い航海というより、出航と帰港を繰り返しながら、少しずつ遠くの海を発見していく旅です。2017年は、何度目かの新しい船出の年。今年もひとつひとつの出会いを大切にして、まわりの方に笑顔でいてもらえるような1年にしていきたいと思います。
行政書士として、ご相談にいらした方のために全力を尽くしていきますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。