行政書士ADRセンター東京主催の「ペットトラブルシンポジウム」というイベントに行きました。「行政書士」と名乗れるはじめての場なので、昨日の夜、はさみで切って作った手作り名刺を持参しての参加です。
第1部では、犬・猫の譲渡や殺処分についての実態、動物病院の獣医の視点から見た問題の捉え方、行政書士としてできることについての講義が、それぞれの専門家の方からありました。
環境省が公表している統計を見ると、犬・猫の譲渡件数は増加傾向、殺処分件数は減少傾向だけれども、依然として、21,593匹の犬と79,745匹の猫(平成26年度)が殺処分されています。
(出所)環境省
(出所)環境省
講演された獣医の方の「明後日どうなるか分からなくても、明日死ぬなら今助かる方法を知りたい。そう思っている動物の命を救いたい」という言葉が心に響きました。ペットの譲渡をめぐるトラブルでは、金銭賠償よりも相手からの心からの謝罪や説明のようなコミュニケーションを通じての解決が求められるため、ADR(裁判外紛争解決手段)への期待が大きいということにも、猫を飼うひとりとして納得感がありました。
ADRとは、話し合いによるトラブル解決を目指す紛争解決手段のことで、行政書士は①外国人の職場環境・教育環境に関する紛争、②自転車事故に関する紛争、③愛護動物(ペットその他の動物)に関する紛争、④賃貸住宅の敷金返還または原状回復に関する紛争の4つの案件を扱えます。
●行政書士ADRセンター東京:https://adr.tokyo-gyosei.or.jp/
私自身、生まれたときから実家に猫がいて、それ以来、猫を切らしたことがない人生を歩んできました。猫には感謝しているので、これからもこの分野については学んでいきたいと思います。
イベント終了後の懇親会にも参加して、はじめてナマの行政書士とお話させていただきました。開業前に「行政書士ってどんな仕事なんだろう?」とホームページを拝見した先生などもいらっしゃって、わくわくと緊張と刺激の入り混じった時間でした。行政書士、楽しくなりそうです。