先日(5月30日)、「東京都行政書士会定時総会」に行ってきました。
定時総会に出席できるのは代議員のみですが、私たち一般の行政書士も傍聴することができます。会場は、中野にある「なかのZERO大ホール」でした。
当日、私たち傍聴人の受付は、行政書士会総務部のYさんでした。Yさんには、行政書士登録の手続き申請以来、これまで、何度もお世話になっておりましたので、顔なじみになっており、スムーズに受付していただきました。
定時総会は、13時に始まり、まず全員で、物故会員及び熊本地震被災者に対し、黙祷をしました。
次に、常住会長さんの挨拶がありました。会長さんの挨拶は、これで3回目ですが、いつものように会長さんの基本理念、行政書士会の活動方針などについて篤く、力強く話されました。
次いで、行政書士会の活動にご功績のあった方に対し、会長表彰状、会長感謝状が授与されました。
次に、来賓の秋山東京都副知事、川井東京都議会議長及び行政書士会会員の吉原修(自民党)、谷村孝彦(公明党)、酒井大史(民進党)の各都議会議員からご挨拶がありました。
また、東京行政書士会会員である参議院議員の中川まさはる(自民党)、竹谷とも子(公明党)両先生からもご挨拶がありました。
そのような式典が終了したのは、開会からちょうど1時間ほど経っておりました。
15分休憩の後、14時15分からいよいよ議案審議が始まりました。まず、平成27年度の事業報告、決算報告・監査報告がそれぞれ1号議案、2号議案として審議されました。定時総会の審議内容は、行政書士会から会員全員に対し、いずれ詳しく報告があると思われますので割愛させていただきます。
審議は、2時間の長時間に及びましたが、結果は、平成27年度事業報告、決算報告・監査報告ともに承認されました。なお、議案の一部に記載漏れがあったため、追加記載のうえ承認されました。
私は、行政書士会定時総会は始めてでしたが、非常に感心しました。どういうことかと申しますと、質疑が極めて自由な雰囲気の中で、極めて丁寧、真摯に行われていたことです。具体的には、質問のある代議員は、挙手して、自由発言をしておりました。質問のある代議員が挙手すると、事務局職員が手分けして発言希望議員を把握し、整理して議長に届けていました。事務局職員の方も非常にテキパキと把握し、連絡していたのが印象的でした。質問時間は2分で、再質問も2分でした。時間配分は厳密でなく多少緩やかで延長も可能でした。答弁も同じように2分の限定でした。
質問者は10人ほどいたかと思います。質疑は、全く自由な討議でこれが行政書士会の雰囲気だと理解しました。
また、もう一つ気づいたことがあります。
行政書士会が、非常に大きな組織であるということです。事業報告の中でも区分けされておりましたが、総務部、経理部、法規部、広報部、監察部など非常にたくさんの部局で構成されていることに驚きました。
続いて、15分の休憩の後、16時30分から、平成28年度事業計画(案)、平成28年度予算(案)の審議が始まりました(第3, 4号議案)。常住会長さんが会長になってからはじめての事業計画作成、予算編成ですので、常住カラーが十分にじみ出たものとなっておりました。特に、事業計画の基本方針に「3つの共生=地域との共生・役所との共生・他士業者との共生」を掲げて事業活動をするとしていることが特筆できます。その基本方針に基づき、平成28年度事業計画が樹てられ、計画を実施するとの方針が示されました。これも1号議案、2号議案と同じように、質問希望のある代議員が質問しました。質問時間は2分以内、再質問は1分以内に限定されたことは1, 2号議案の審議と同じです。審議終了の後、3号議案、4号議案ともに承認されました。
質問者が非常に多かったため、これまた終了したのは、2時間ほど経った、18時20分でした。
続いて、18時45分から東京都行政書士政治連盟定時大会が開催されました。
政治連盟定時大会の締めくくりは、
「特定行政書士制度を発展させよう!」
「ADRの代理権を獲得しよう!」
の二つの大会スローガンを全員で唱和して閉会しました。
かれこれ、定期総会、定期大会が完全に終わったのは19時45分と非常に遅い時間となりました。
最後に、私が思ったのは、行政書士の肩書きのある国会議員や都議会議員の方が、たくさんいらっしゃることを知り、非常に心強いと思うと同時に行政書士業務に深い理解と厚い支援があるということに改めて感謝した次第です。
なお、当日は、非常に遅くなったので、北口方向の中野サンプラザやサンモール方面には、行かずにまっすぐ家路を急ぎました。
さらに、もう一つ残念なことは、定時総会前の昼食に食べた南口駅前の蕎麦屋さん(中野屋さん)のそばが非常に美味しかったので、帰りにも夕食に食べようと店を覗いたところ、夜は、居酒屋に模様替えとなった雰囲気で、勤め帰りの皆さんでいっぱいだったので、そばも食べずに帰らざるを得なかったことが心残りであったことです。
いずれにしろ、本当に勉強になった一日でした。
(文/西川文明)