東京メトロ表参道駅の改札を出て、青山学院大学方面の地上に上がる階段を登ると、あるときはお店、あるときはフットサルコート、あるときはモデルルームと、実験的にいろいろな使われ方がしている場所があります。毎回「次は何ができるのだろう?」と楽しみな場所なのですが、いつも通り駅を出ると、『キリン一番搾りガーデン』が出来ていました。そして、なんと、ちょうど今日OPENとのこと。
どういうコンセプトなのだろうと思って、キリンビール株式会社のプレスリリースを見ると、
「キリン一番搾りガーデン」では、定番の「キリン一番搾り生ビール」のほか、泡がシャリッと冷たい生ビール「一番搾り フローズン〈生〉」や、「一番搾り」や麦芽などのビールの素材を使用したオリジナルフードメニューを提供します。
さらに今年は、“地元の誇りを、おいしさに変えて”をスローガンに、地域で暮らすお客さまと一緒になって、地域の魅力を発掘しながらつくりだした新商品「47都道府県の一番搾り」※の一部商品も期間限定でお楽しみいただけます。
- ※全国の47都道府県ごとに味の違いや個性を楽しめる、47種類の「一番搾り」です。5月から10月にかけて順次発売します。
ということだそうです。
たしかにメニューには、全国のご当地ビールがたくさん載っています。
「とりあえずビール!」数年前までの飲み会では当たり前の言葉でしたが、最近では1杯目からメニューを見て、それぞれ違う飲み物を注文する場面も増えているような気がします。そして、それを見て、年配の人が「最初はビールでいいんだよ〜」と、飲み物が来なくてなかなか乾杯が始まらない状況にヤキモキしていることも・・・。
ビールを飲む人が減っているのかな?という肌感覚のとおり、日刊経済通信社の調査結果を見ると、実際、各社のビール消費量は1990年代後半から2000年ごろをピークに減少の一途をたどっていることが分かります。
銘柄ごとに見ると、アサヒスーパードライが1996年にキリンラガービールを抜いて月間シェアNo.1の座についてから、キリンはアサヒに水をあけられています。
とはいえ、私は個人的にはキリンを応援しています。スーパドライより一番搾りが好き!という味の趣向もありますが、キリン株式会社は、日本企業で初めてCSV推進部署を設置して社会貢献活動に積極的に取り組むなど、新しいチャレンジをしているからです。
(出所)「CSV~社会との共有価値創造~」キリン株式会社ホームページ
あと、キリンビールというと、こちらのロゴが有名です。
このロゴには、いろいろな話があります。
キリンは三菱グループの会社ですが、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎は幕末の土佐出身で、同じく土佐出身の坂本龍馬から着想を得たという逸話があります。
ことの真意はわかりませんが、どことなく似ていると言われれば、似ているような気もします?!
さらに、このロゴには遊び心もあって、キリンのたてがみをよーく見てみると、「キリン」という3文字が隠されてます。
歴史に思いを馳せたり、遊び心を堪能しながら、ビールを飲むのに良い季節がやってきました。
(文/藤井祐剛)