ニシカワノブログ 東京ぶらり散歩

日本橋界隈の盆踊り|久松町

2016年8月10日

孫と娘夫婦と踊り見物

8月6日(土)は、日本橋久松町の「久松納涼大会」に出かけました。会場は、久松警察署横の久松児童遊園脇の広場。すぐ隣は、中央区立久松小学校、久松幼稚園です。久松小学校は、都内で最も古い公立学校のひとつです。隣の児童遊園では、夏場は日中、子どもたちがジャブジャブとプールで水浴びをしていますが、この広場は児童遊園の隣の通路のような場所で、いつもは横目で見て通り過ぎるだけです。

その日の盆踊りは、娘夫婦と孫と一緒に見物しました。このように揃って盆踊りを見ることができたのは初めてのことで、大変ラッキーなことでした。孫は生まれてから10カ月そこそこですが、子守歌代りに「炭鉱節」や「東京音頭」を聞かせたところ、たちまち気にいりまして、今では拍子をとって手や足をバタバタさせています。その日も、着いてすぐに「東京音頭」、次に「炭鉱節」がかけられ、孫は喜んで、じっと踊りの輪を見ながら、目をパチクリ、手、足をバタバタさせていました。

しかし、3曲目の頃には、うつらうつらとし始めました。それ以上いてもかわいそうということで、娘夫婦と孫は帰って行きました。

 

粋なはっぴ姿の太鼓共演

私は娘夫婦と孫と別れた後も、もう少し盆踊りを見ていることにしました。久松町の会場はとても狭いので、輪踊りには不自由ですが、太鼓の演奏を聴き、叩き手の方を見るにはむしろ好都合です。中央には、いつものように櫓が組んであります。櫓の上縁には、四方からたくさんの提灯がぶら下げてあり、ほかの会場と遜色はありません。まるで、かぶりつきで太鼓演奏を見ているような、なんとも言えない豪華な気分になりました。

太鼓の台は立派な彫刻仕立てで、太鼓は一回り大きく、丁寧に造られています。太鼓の胴には、一方の側に「久松協力會」、もう一方の側に「昭和26年5月何々」と銘が打ってありました。古いものの、丁寧に手入れされているのがよくわかります。

この日は、二組の太鼓グループが出演していました。どの人も息もピッタリと一つの曲をメンバーが交替で、ドンドコドンと交互によどみなく調子よく鳴らしていました。また、太鼓に合わせて、鉦もチャンチキチンとリズムよく鳴っていました。まさに名人芸の域に達しています。

太鼓の叩き手の方の法被(はっぴ)の背には、粋な文字で、それぞれのグループの名前が染め抜かれていました。

一方のグループの法被には「えちいち・越一太鼓」、もう一方のグループの法被には「太鼓」と、どちらも優雅な文字が印されていました。

「えちいち・越一太鼓」の「越一」は、同じ中央区の新川2丁目の町会の名前で、旧町名に越前堀1〜3丁目があったことから、現在もそのように区分けして呼称しているようです。場所は、東京メトロ日比谷線・JR京葉線八丁堀(はっちょうぼり)駅から東方向に亀島川という小さな川を渡った辺りです。もう一方の「太鼓」のグループは、襟元に「皷同會」と染め抜かれていました。リーダーの方に尋ねたところ、久松町のグループだと分かりました。

この二組の太鼓グループの男女10名が、曲の一節づつ、変わる代わる太鼓を叩き合う、まさに太鼓の競演です。息がピッタリ合っていて、素晴らしいの一言に尽きます。このような太鼓グループが、同じ中央区にいくつもあることに驚くとともに、東京という都市の伝統文化が非常に奥深いことを実感しました。

7月16日(土)に、「トルナーレ日本橋浜町」の広場で淀みなく太鼓を叩いていた女の人も、この「越一太鼓」の人とわかりました。また、アップ・テンポの「東京音頭」であると思っていた曲が、「東京音頭・平成版・大江戸東京音頭」(略して、大江戸東京音頭)であることも分かりました。疑問が霧が消えるように解け、スッキリしました。

踊りの輪は小ぶりで、人もそれほど多くありませんでしたが、久松小学校のすぐ隣とあって、小さな子供たちがたくさん、大人に混じって踊っていました。これは、ほかの町会の盆踊りでは、あまり見られなかったように思います。

踊りの合間には、久松警察署の署長さんのご挨拶がありました。最後に珍しくアンコールの呼び声がかけられ、「これがお江戸の盆ダンス」、「ダンシングヒーロー」の2曲が流されました。曲が終わったあと、町会長さんのご挨拶があり、久松町の納涼大会も今年で40回になると知りました。すごい歴史があるものだと思います。最後は、三本締めでシャンシャンシャンと納涼大会が終わりました。

私は久松町の盆踊りで、東京の文化の奥深さを肌で感じました。一つのコンサートが終わったような感慨と余韻を持って家路に着きました。

(文/西川文明)

 

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