12月2日、「休眠預金活用法」が参院本会議で可決し、成立しました。
銀行口座の存在を忘れてしまったり、預金者が家族に口座の存在を伝えずに亡くなったり、さまざまな事情で最後にお金を出し入れしてから10年以上放置されたお金を、子ども支援などの福祉に使うという内容です。
この休眠預金、これまでは預金先の銀行の収入になっていたもので、年に約500億〜600億円くらいになるそうです。
休眠預金活用の流れ
具体的な活用法についてはこれから議論していきますが、①難病の子どもを抱える家族への支援、②児童養護施設の退所者や障害者の自立支援などを想定しているおり、運用開始は3年後くらいになるようです。
このような休眠預金の活用は、社会的には意義のあることで、助かる子どももたくさん出ると思います。ただ、どこかで活用の線引きをしなければならないとはいえ、分かりやすいからという理由で「児童養護施設の・・・」というような基準を設けると、普通の家庭で暮らしながら施設の子どもたちと同じくらい厳しい現実を生きている子どもたちが支援の網からこぼれ落ちるように思います。国のお金を使うからには、透明性や説明責任が伴いますが、どんな環境で育っても子どもたちが笑顔で生きていける社会の実現につながる、柔軟な活用ができるようになるとよいなと思います。