先日、娘婿の計らいで、新宿文化センターで開催された第二回桂宮治独演会を見に行く機会を得た。
この独演会は、桂宮治師匠を応援する方々が企画して開催するもので、今回で二回目とのことである。
当日の演題は、桂宮治師匠の最終試験(春風亭昇々作)と片棒(中入り後)の二題が主演目であった。
なお、前座に春風亭一花の初天神があり、また、特別にスペシャルゲストの瀧川鯉昇師匠(桂宮治師匠のお師匠さん)の武助馬が演ぜられた。
桂宮治師匠の独演は、大変熱のこもったもので、実に面白いものであった。(本当に熱演であった。)
なお、落語関係の協会には、落語芸術家協会と落語協会の二つの団体があるとのことだが、瀧川鯉昇師匠及び桂宮治師匠は、前者の落語芸術家協会に属し春風亭一花さんは後者の落語協会に属しており、今回のようにそれぞれの協会の方が共演するのは、珍しいとのことであった。
なお、私ごとであるが、今回のことに関連し、かって若き日に同じ県の東京事務所に勤務していた年来の旧友と新宿三丁目の末広亭に寄席を見に行ったことが、改めて懐かしく思い出される。
また、昨年こちらへ来て早々、浅草演芸ホールへナイツなどそうそうたる漫才師の方の漫才を見に行ったこともとても偶然とは思えない気がする。
いずれにしろ東京には、このような本物の話芸に身近に接することができるのは、まことにありがたいことだ。