日本マーケティング学会に、共著のワーキングペーパー(論文)を寄稿しました。
「GHILフレーム ー地域価値の創造に向けた地域資源の着眼・編集の方法論ー」
日本マーケティング学会ワーキングペーパーVol.3 No.17
2017年07月21発行宮副 謙司(青山学院大学ビジネススクール)
佐伯 悠(青山学院大学ビジネススクール宮副研究室 地方創生チーム)
藤井 祐剛(青山学院大学ビジネススクール宮副研究室 地方創生チーム)要約:
各地の地域活性化を見る時、エリアマーケティングや戦略構想策定の方法論に準じて取り組み、地域価値の明確化や向上に成功し、多くの観光客や移住者を獲得し、地域住民の自信を高めた地域もあれば、一方でそうでない地域も数多く存在する。
我々はこれまで多くの地域事例調査を進める中、その差異の要因としては、エリアマーケティングの段階と戦略構想策定の段階の間に位置する「地域資源の着眼と編集」作業の徹底度あるいは的確さの差異にあるのではないかという仮説に至った。
そこで地域資源の着眼・編集の作業を確実にスムーズに行い、その考察を深め、本質的な地域価値を導出しやすくするための方法論を整備し、「GHILフレーム」と命名した。
エリアマーケティングと戦略構想策定が一般的な方法論であるのに対して、GHILフレームは、地域活性化に関する独自の方法論ということができる。だからこそ、それが加わることで「地域活性化のマーケティング」が的確に展開されることになると考える。
本稿では、GHILフレームの考え方を明らかにするとともに、地域活性化の先進事例とされる米国ポートランドの地域資源と地域価値の説明に、それを適用することを試みる。キーワード : 地域資源 地域価値 着眼と編集 GHILフレーム 一般的フレームと地域活性化独自フレーム
▶︎ https://www.j-mac.or.jp/wp/dtl.php?wp_id=46