こんな方におすすめの記事
- 集客・販路開拓に取り組みたい小規模事業者
- 生産性向上に取り組みたい小規模事業者
- 補助金の最新情報を知りたい小規模事業者
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者持続化補助金(=持続化補助金)とは、小規模事業者が自社の経営を見直し、自らが持続的な経営に向けた経営計画を作成した上で行う販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度です。
対象となる小規模事業者には、会社だけでなく個人事業主も含まれますし、外国人経営者も利用することができる使い勝手のよい補助金です。
この記事では、持続化補助金について、わかりやすく説明します。
【最新情報】前回からの主な変更点
- 申請方法が変わりました。
事務局に資料を郵送 ⇒ 専用のシステムから電子申請 - 「賃金引上げ枠」の要件が変わりました。
最低賃金+30円以上 ⇒ 最低賃金+50円以上 - 補助対象経費に変更がありました。
「雑務服役」が対象 ⇒ 対象外
※ アルバイトの人件費、交通費など
対象者 - 誰が申請できるの?
小規模事業者持続化補助金は、常時使用する従業員数が以下の条件に該当する法人、個人事業、特定非営利活動法人が対象です。
対象となる小規模事業者の条件
いいえ、入りません。
「常時使用する従業員」には、会社役員、個人事業主本人は含みません。
ただし、会社役員が実質的に従業員と兼務している場合や、個人事業の専従者(家族従業員)は「常時使用する従業員」に含まれます。
いいえ、入りません。
日雇いの労働者、2ヶ月以内の期間を定めて雇用される者、季節労働者などは含まれません。
また、フルタイムで働く人と比べて、労働時間が3/4以下の場合にも含まれません。
はい、外国人が設立した会社や個人事業主の外国人も申請できます。
外国人だからという理由で審査が不利になることはありません。安心して申請してください。
いいえ、会員、非会員を問わず、申請可能です。
補助金額 - いくらもらえるの?
小規模事業者持続化補助金は、申請パターンが複数あり、それぞれにより補助率と補助上限額が違います。
第16回公募では、以下の5つの申請パターンが設定されています。
小規模事業者持続化補助金の5つの申請パターン
① 通常枠
【条件】自らが作成した経営計画に基づいて販路開拓などの取り組みを行う
② 賃金引き上げ枠
【条件】最も時給が低い従業員の賃金が最低賃金より+50円以上(時給換算)
③ 卒業枠
【条件】小規模事業者の従業員数を超えて事業規模を拡大する
④ 後継者支援枠
【条件】アトツギ甲子園でファイナリストまたは準ファイナリストに選ばれる
⑤ 創業枠
【条件】特定創業支援等事業による支援を受けた日および開業日から3年以内
▼補助率・補助上限額(まとめ)
類型 | 補助率 | 補助上限 |
① 通常枠 | 2/3 | 50万円 |
② 賃金引き上げ枠 | 2/3(赤字事業者は3/4) | 200万円 |
③ 卒業枠 | 2/3 | 200万円 |
④ 後継者支援枠 | 2/3 | 200万円 |
⑤ 創業枠 | 2/3 | 200万円 |
※ インボイス特例の要件を満たす場合は、補助上限額に50万円を上乗せ
たとえば、①通常枠だと、補助率2/3で最大50万円です。補助金は経費支出したあとに支払われるため、75万円使うと50万円戻ってくる(自己資金25万円 / 補助金50万円)というイメージです。
対象経費 - 何に使えるの?
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓を支援する補助金ですので、チラシ作成・配布、WEBサイト制作、ECサイト開発などに活用する方が多いです。
ただ、以下のように、実はもう少し幅広くいろいろなことに使うことができます。
いいえ、できません。ホームページ制作は「③ウェブサイト関連費」に入りますが、この費目は補助金総額の1/4(最大50万円)が上限です。
いいえ、できません。ホームページ制作、ウェブ広告、ウェブ上で稼働するシステムの開発は、いずれも「③ウェブサイト関連費」に入ります。例に挙げた3つの取り組みの合計で、補助金総額の1/4(最大50万円)が上限となります。
いいえ、できません。パソコン、タブレット端末、車、オートバイ、自転車、文房具など、汎用性が高く、目的外使用になりえるものは、補助対象外です。
採択率 - 申請の難易度は?
気になる採択率(合格率)ですが、第14回公募では62.5%でした。
直近5回の採択率を見ると、55%~65%くらいで推移しています。
「ものづくり補助金」、「事業再構築補助金」など、他の補助金と比較すると採択率が高く、申請のハードルが低い補助金といえます。
小規模事業者持続化補助金(一般型)の採択率
公募回 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
第1回 | 8,044 | 7,308 | 90.8% |
第2回 | 19,154 | 12,478 | 65.1% |
第3回 | 13,642 | 7,040 | 51.6% |
第4回 | 16,126 | 7,128 | 44.2% |
第5回 | 12,738 | 6,869 | 53.9% |
第6回 | 9,914 | 6,846 | 69.0% |
第7回 | 9,339 | 6,517 | 69.8% |
第8回 | 11,279 | 7,098 | 62.9% |
第9回 | 11,467 | 7,344 | 64.0% |
第10回 | 9,844 | 6,248 | 63.5% |
第11回 | 11,030 | 6,498 | 58.9% |
第12回 | 13,373 | 7,438 | 55.6% |
第13回 | 15,308 | 8,729 | 57.0% |
第14回 | 13,597 | 8,497 | 62.5% |
提出書類 - どんな書類を作成するの?
持続化補助金を申請するときに提出する資料は、以下のとおりです。
以前は、すべての資料を紙に印刷して事務局に郵送していましたが、第15回公募からシステムに入力する電子申請に変わりました。
システムに直接入力する資料
- 様式1 - 小規模事業者持続化補助金事業に係る申請書
- 様式2 - 経営計画書兼補助事業計画書①
- 様式3 - 補助事業計画書②
- 様式5 - 補助金交付申請書
- 様式6- 宣誓・同意書
システムにPDFで添付する資料
- 様式4 - 事業支援計画書
- 貸借対照表および損益計算書(直近1期分)
- 株主名簿(※ 法人の場合)
- 直近の確定申告書(※ 個人事業主の場合)
※ その他、実際に提出する資料は個別にご相談ください。
▼申請資料のイメージ
過去に当事務所が実際に提出して採択された「経営計画書」と「補助事業計画書」です。
当事務所による申請サポート
小規模事業者持続化補助金は、補助金の中では申請のハードルは低い方と言われます。しかし、全100ページ近くにおよぶ公募要領を読み込んで申請資料を作るには、かなりの時間がかかります。
私たち専門家をうまく活用して補助金申請を適正かつ効率的に行い、資料を準備する作業時間を本業に使ってください。
【サポート費用】
着手金 :50,000円(税込)
成功報酬:採択金額の10% - 着手金額
※ 成功報酬の最低金額 100,000円(税込)
※ 着手金は、不採択の場合も返金いたしません。
過去の採択実績(一部抜粋)
当事務所が支援した事業者の一例を紹介します。( )内は、補助金を使って取り組んだ事業の概要です。
エステサロンの事業多角化支援(東京都内 及び 全国多数)
【取り組み例】
ハイフ導入 / 脱毛器導入 / 男性向け事業のスタート支援 など
美容院の新規事業支援(東京都内 及び 全国多数)
【取り組み例】
エステ機器の導入 / 店舗改装 など
美容家が新しく開発する化粧品の販路開拓(東京都中央区)
【取り組み例】
WEBサイト制作 / WEB広告運用 など
ネイルサロン・ネイルスクールの集客施策(東京都墨田区)
【取り組み例】
WEBサイト制作 / パンフレット制作 など
老舗洋食レストランの店舗改善(東京都墨田区)
【取り組み例】
デジタルサイネージ導入 / 店舗オペレーションの効率化 など
コインランドリーの集客施策(東京都墨田区)
【取り組み例】
WEBサイト制作 / パンフレット制作 など
地域密着型の広告代理店の新規事業支援(東京都墨田区)
【取り組み例】
WEBサイト制作 / 集客セミナー実施 など
学習塾の新規事業支援(埼玉県)
【取り組み例】
英語学習環境の整備 / 教室の内装工事 など
ブライダルショップのプラットフォーム構築(東京都渋谷区)
【取り組み例】
WEBサイト制作 / WEB広告 など
医療系サロンの新規事業支援(東京都渋谷区)
【取り組み例】
体質測定システムの開発 など
研修会社の新規事業支援(東京都中央区)
【取り組み例】
シリアスゲームの開発 など
ボクシングジムの集客施策(東京都文京区)
【取り組み例】
チラシ作成 / DM配布 など
この他にも、さまざまな業種で採択実績があります。事業計画書の作成を通じて、広報・集客施策のアドバイスもできますので、お気軽にご相談ください。